Land scape of Nagano

【Land scape of Nagano】
作家は頭の中にひっかかっている捨てきれない記憶を具象化する、そんなことをくり返しています。
幼少期に住んでいたことのある長野は良い思い出がなく、トラウマをも感じるような場所として私の中に記憶されていました。
昨年のある日、何かを払拭させたかったのか、ふと思い立ち、過去の自分に会いに行くような感覚でその土地に車を走らせました。
高速道路から見える長野の山々はただ美しかった。
当時も見ていたであろうその景色に私は既視感というよりは、特別感を覚えたのでした。
この雄大な自然は、これまでの記憶さえも美しい何かに書きかえてくれたような感覚を覚えたのです。そこには当時の暗い私はもういませんでした。
誰かに励まされたような、そんな事すら感じました。
そうして描かれたのがこの作品になります。

井田幸昌現代美術家。鳥取県に生まれる。2019年東京藝術大学大学院油画修了。
これまで「VOCA展 2016」に参加したほか、同年行われた現代芸術振興財団主催の「CAF賞」で「審査員特別賞」を受賞。2017年にはレオナルド・ディカプリオファンデーションオークションへ最年少で参加。平面作品にとどまらず立体作品など様々な表現を展開しながら、東京を拠点に海外へも活躍の場を広げている。作品の一貫したテーマは「一期一会」であり、二度とない「今」を表現している。
※数量限定のため、お一人様1点のみの販売となっております。※B1サイズ（728mm×1030mm ）、額装なし※転売目的のご購入はお控え頂きますようお願いいたします。